トロたく!?神谷町にある不思議なトロたく。
"トロたく"と聞けば、誰もが想像するのが寿司の巻物。寿司酢の米にマグロのトロを叩いたものと、刻みのたくあんをまぜ混んで巻いたもの。寿司のネタを食べながら、箸休めの気分でパクッと。
トロのふわっとした食感に、カリカリとしたたくあんの食感がたまらない。
そんなトロたくの歴史を調べてみると、これといった情報が見当たらない。そういえば、随分と昔に祖父からこんな事を言われた。
「トロなんて貧乏人の食べ物だぞ。」
その意図は、トロの生い立ちにあった。
戦後、まだ三種の神器が出るまでは、冷蔵なんていう技術は無く、劣化の早いトロは捨てられていたそうだ。時代とともに、赤身より大トロ!と変わってきたと思うが、少なくとも、祖父の育った環境(東京)と時代(終戦が小学生)ではそうだったそう。
前置きが長くなったが、今回おすすめしたい"トロたく"は、これ。
見ての通り、トロ&たくあん。のみ。米がない!!
頼んでびっくり、ぎっしり詰まったトロたく。 もはや、トロたくなんだが、トロたくと呼んで良いのかよく分からない。
味はというと、口に入れた瞬間にトロたく!!美味しい。充分にトロたく。
もう一度、トロたくと言って良いのか…!?
程よい脂の質感で、トロたく好きには満足頂ける一品だと思う。
お値段650円也。嫁さんに財布を握られた、平成の貧乏サラリーマン。是非、ご賞味あれ。
今日紹介したお店はこちら
*寿司屋ではありません。
籠りや 神谷町店
〒105-0001 東京都港区虎ノ門3丁目7−14, AM ビル 1F